五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の痛みや動きの制限を引き起こす症状です。適切なストレッチを取り入れることで、症状の改善が期待できます。今回は、五十肩に効果的なストレッチ方法を紹介します。
●無理をしない
痛みが強い場合は避け、無理のない範囲で行いましょう。
●タイミングに注意
急性期にはストレッチを控え、回復期に入ったら徐々に始めます。
●血行促進を意識
ストレッチは筋肉の緊張を和らげ、血流を良くする効果があります。
1. 肩の上げ下げ
●方法:
椅子に座り、背筋を伸ばしてリラックス。両手を体側に垂らし、肩を耳に近づけるイメージでゆっくりと上げ、数秒間キープします。その後、肩を下げてリラックス。
回数: 5~10回繰り返す。
2. 振り子体操
●方法:
片手をテーブルに添え、上半身を軽く前屈させます。反対の腕をだらんと垂らし、前後左右に小さく揺らします。慣れてきたら、腕で円を描く動きも試してみましょう。
回数: 各方向10~20回。
3. 背中のストレッチ
●方法:
背中側で痛む方の手を反対の手でつかみ、ゆっくりと上方に引き上げます。無理をせず、心地よい範囲で行いましょう。
時間: 5~10秒キープ。
4. おじぎ運動
●方法:
立った状態で、腰を軽く曲げて前におじぎをします。この時、肩や背中がリラックスした状態を保ちます。
回数: 5回程度。
5. 肩甲骨のアップダウン体操
●方法(四つん這い):
手首が肩の真下にくるように四つん這いになり、肩甲骨を頭側に近づけ、次に臀部側に戻します。
●方法(座位):
椅子に座り、両手を体側に垂らして同様に肩甲骨を上げ下げします。
回数: 5~10回。
●痛みが強い場合は中止: 症状が悪化する恐れがあるため、無理は禁物です。
●専門家に相談: 医師や理学療法士の指導を受けながら行いましょう。
●ウォーミングアップを忘れずに: ストレッチ前後には軽い体操を取り入れることで、筋肉を柔らかくし効果を高めます。
これらのストレッチを日々の生活に取り入れることで、以下のような効果が期待できます:
●肩関節の柔軟性向上
●血流の改善
●痛みの軽減
●可動域の回復
五十肩の改善には時間がかかることもありますが、コツコツと取り組むことで、症状の緩和が期待できます。ぜひ、無理のない範囲で実践してみてください!